お店で
「やだーぁっっっ!!これほしいぃぃぃぃ~っ!!!」と泣いているかわいい3歳くらいの男の子を見て
ふと我が息子のめっちゃ可愛かったころを思い出した。
知性派だが
きかんぼう。
息子は今でもそんな感じだ。
3歳の頃といえば乗り物全般が大好きで
「はたらく車」@NHK教育♪という歌をいつも口ずさみ
新幹線や飛行機、フォークリストや救急車、タンクローリー
など金属製の動くものなら片っぱしから見たがった。
地下鉄博物館などに連れていくとそりゃもう一日中、
TOPテンションを保ち、それが一気にしぼんで帰りは
おぶって帰る羽目に・・・
その頃の息子のお気に入りアニメは
機関車トーマス!!
あの印象的なテーマソングと森本レオさんのまろぉ~っとした
詩的なopeningが好きで私もよく一緒にテレビやビデオを鑑賞。
おもちゃ屋でたまに見かけるプラスティックでなく鋳型で作られている
トーマスたちの模型がとてもいい味を出していて、大好きだった。
それぞれ前後に磁石が付き、連なって走らせることができる。
手のひらに乗るサイズ、でも鉄のずっしりした感覚。
愛着の湧くおもちゃだった。
機関車トーマスはそろえると15種類ほどのキャラクターがいる
と思うのだが一度にそろうお店はなく、あちこち息子と出かけるたび
おもちゃ屋さんで"トーマスの仲間"を探し、ひとつふたつと揃えていった。
そんなある日、なんとこの機関車達を格納する
車庫を発見!!!
うっそぉー、こんなもんまであるんやーーーーー
でも1万円近くするし、
無理無理。しゃがんで見ていた私はささっと立ち上がろうとした瞬間
きらきら~★と輝く息子の瞳が
私の真横に・・・
「あ・・・・・」
だめだよぉー。今日は買えないよぉー。お金も足りないし
大きすぎて持てないし、
この次これを買いに来ましょうね~
この次は「忘れてほしい」という親の願望が
かなうくらいずぅーっと先のことだ・・・と息子は直観したに違いない。
スタスタと店を後にする私の後ろから叫び声が追っかけてきた!
「いやだぁー。いかない。絶対行かない。もう動けない!!!」(おお泣き)
ここはぐっと堪えて無視して歩く。
「もう
動けなくなっちゃったよぉ~っ!!!」
なんて愛らしい言い草なんだろうとこらえきれなくなって
ふと振り向いた瞬間、その姿に笑いがこみあげてきてしまった。
彼は「動けなくなっちゃったよぉ」と言いながらも
どんどん先へ行く母親に置いて行かれる不安にかられて
ちっちゃくちっちゃくその場でパタパタパタパタと地団駄を踏み
ちっちゃくちっちゃく「あ、進んじゃった」ってくらいに1,2センチずつ
ちょっとずつちょっとずつ前に進んでいた。
動きたくない、でも、置いて行かれたくない、と全身で訴えているのだ。
かわいくてたまらなくて、ついに負けてしまった~
こんな息子も、いまや175センチくらいの高さから私を見降ろし
発する言葉の5割を「腹へったぁ~」が占める。
だけど卵の殻をむいたらつるっと黄身が出てくるように
親はいつまでもあのかわいいちっちゃな地団駄姿をその中に見ている。
そういうものなのかな、子供が育つのを見守るというのは。

写真は昨年まで我が家にいたキジトラのpoporoくん@生後2か月
家出をするまでヤンキーなエピソードが満載のわんぱくでした。
また思い出しつつ書いてみたいもう一人の息子です。